HAED ART PHOTO CONTEST 2024

theme「OVERCOME」

Grand Prix

海はまだ1割しか解明されていなく、9割が未知です。
そこには見たことのない生物、信じれられない景色が広がっていると思います。
人間が立ち入れない領域に海の自由が広がっているんだろうと思い、 胸が膨らませながらこの作品を作りました。

The 2nd Prize

審査員特別賞 柘植伊佐夫 賞

美容室CURL / 担当 hair

大雪の後、彼はやってきた
しなやかな身体を持つ彼は、いつもワルツを踊っていた
車をこよなく愛する彼は、太陽とも友達だった
闘うことを余儀なくされた彼は、いつも傷ついていた
もし彼が話す事ができるなら聞いてみたい
すべてを乗り越えて8年間生き抜いた彼に唇を捧げよう
彼は八割れ猫、白黒さんに捧げる

3rd-Grand Prize

"OVERCOME"から「免疫」を連想しデザインしました。
人は過去の失敗を過大に捉えがちで、それは免疫過敏によるアナフィラキシーのようです。
この作品では、自分にとってのマイナスをも受容・克服していく様子を表現しました。

Student Award

審査員特別賞 志茂田景樹 賞

審査員特別賞 Total Beauty Room Cutie m 賞

学校法人山口学園ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクコース

担当 hair&make up

和とパンクを組みあわせた作品です。
和髪にスタッツで毛流れを表現したり、レザー生地で着物を作ったり本来融合しなかった二つを合わせたことで、
人種、性別、年齢関係なく手を繋ごうという意味を込めました。

審査員特別賞

Special Jury Prize

Grand Prix 2024 Illustration

カミジョウミカ

この作品はいろいろな困難を克服した人たちがカラフルな髪色にし、
前向きに日々を過ごしていくというイメージで作品を描きました。
日常的に人間はいろんな壁にぶつかります。でも必ず克服すると思います。

The 2nd Prize

前田寧都

己の内側のカオスと、それを圧倒し抑圧してくるような外側の世界との対峙をイメージして描きました。

特別賞

Special prize Illustration

審査員総評

General comments

  1. AKIHITO
    AKIHITO
    Dark Fantasy & Character Concept Artist,

    今回は、全体的に完成度の高い作品が多く、楽しく審査させていただきました。 AIを使用した作品も登場し、そんな世の中になってきたのか〜とびっくりする反面 AIデザインを忠実に立体にする方が驚きが大きいかも?〜と実感しました。 これからの時代、どの業界も、AIと共存していくことが必要になってきます。 次回は是非是非、AIデザインを忠実に再現した凄腕アーティストが出現することを期待しています。 個人的にはガッツリ特殊メイクをした、もっと飛んだ作品があれば嬉しいかなと思いました。 アーティストの皆さん、今の気持ちを大切に努力を惜しまず、沢山作品を制作し続けてください。

  2. 志茂田景樹
    志茂田景樹
    作家 よい子に読み聞かせ隊隊長

    今回はフォト部門の応募作品数のわりに、高レベル作品が多かったと思いました。
    元日の地震と秋の記録的豪雨という二重の災害に襲われた能登の人々の根深い苦しみを想起させる作品もありました。宇宙へ突き抜ける人類の未来を彷彷彿とさせてくれた作品もありました。 1つ1つの作品が問いかけてくるものにうなずき共感しながら、僕にとって実りの多い選考になりました。
    その僕が大事にしたのは、批判を恐れないで自分らしさを押し通した作家の作品です。
    『give me some skin』はまさにその魅力が備わった作品でした。未来のかたちかなと思わせられたのに、突然、古代の神殿の中を飄々と歩いている古代人のおもかげが浮かび上がりました。混沌として気障で楽しい作品で、やや斜に構えたシニカルな現代人の嘲笑を聴いたような気もしました。
    固まらずに好きに表現した闊達さに脱帽です。
    ところで、イラスト部門の15作品には意外性や、無意味さなど楽しくストンと落とされる作品はいくつもあって脳の凝りがほぐされる心地でした。
    末尾になりますが、僕が選考の一翼を担わせていただくのは今回をもって最後になります。これまでの楽しい時間を本当に有り難うございました。
    このユニークなコンテストが末永く続いて多彩才能が輩出するよう強く願っています。

  3. 柘植伊佐夫
    柘植伊佐夫
    人物デザイナー

    力作の揃った作品群でした。アナログによって作る部分と、デジタルによって補う部分の融合が、年々自然な表現になってきています。
    デジタルネイティブの世代や、AIの進歩によってその活用も簡易に行うことのできる時代ですから、それらのテクノロジーのサポートによってビジュアルの質も高まっています。そのような時流の中で、今回私が注視しましたのは、「詩心があるか」という部分です。アナログでもデジタルでも方法は構いません。「技術を使って、見る私に、詩の心が伝わってきているか?」そんな視点で選びました。

  4. NORI
    NORI
    振付家&ダンススタジオNカンパニー代表

    アートとは、、、
    自分もアートを生業にして試行錯誤の日々ではありますが、、、
    創作者のメッセージの伝達、何かを問いかける、影響力を与える。
    見ている側の想像力を掻き立てる、心を打つ、心穏やかになる、心が温かくなる、感性を揺さぶられる。
    今回の募集テーマも含めて 私が上位に選んだ作品は見ている側に何か訴えかけてきていて、影響力を与えてもらった作品を選出させていただきました。 色使いも様々で選ぶのは難行しました、素敵な作品が沢山ありました。 一枚の静止している作品イラストも写真も動いてないのに躍動感を感じる作品が沢山ありました。 皆様の才能がこれから世界中に広がって行くことを願ってます。

  5. 石丸麻有子
    石丸麻有子
    Cutie m MYARK Alchemist サロンオーナー

    昨年の審査もワクワクしていましたが今年はまた魅力ある作品が増えたように思えました。写真やデザインもハイレベルなものが多かったです。人に評価されることを目指すという価値観を超えて、自分の作りたいものをつくる機会でもあるコンテスト。客観的にご自身のセンスをとらえるきっかけにもなったと思います。 このヘッドアートフォトコンテストに参加した方々全員にとても意味があることです。 これからも楽しんで参加して頂けると嬉しいです。

  6. 廣田舞
    廣田舞
    POLA グランドオーナー

    このコンテストに携わらせていただき早7年。 今回で8回目の審査となりました。 悩ましくて、悩ましくて大変だった審査が年々楽しくて仕方ないものに変化しています。 集まった作品の数々をみると、このコンテストにかける熱量、とても研究心を感じる作品や、とにかく自由な作品、丁寧に丁寧に作り上げられた作品などそれぞれに大きな魅力を感じます。 作り手の背景をイメージしながら、今回のテーマである 『OVER COME』と『ヘッドアート』というジャンルを大切に、特に魅力的と感じた作品を上位に選ばせていただきました。 今回も、沢山の刺激をありがとうございました。 これから先も、心打たれる作品に出会えることを楽しみにいたしております。

  7. 鑓田佳久
    鑓田佳久
    株式会社MANIC PANIC JP 取締役

    今回の作品テーマ「 OVERCOME」 克服する、乗り越える、このイメージを具現化するのは難しいかなと思っていたのですが、多くの作品がこのテーマを見事に表現しており驚かされました。 作品の傾向としては、上手に色彩を取り入れた作品が年々増えてきており、とてもワクワクしながら審査させていただきました。 また、奇抜さだけでなく「ヘアー・メイク・衣装」の3つのバランスをよく考えて作られた作品はとても素敵でした。 今後に期待する事としては、今まであまり使われていない素材や他にはない斬新さを取り入れた、ひと味違う作品も見てみたいな~と思いました。 また次回も楽しみにしております!

  8. 歯朶原諭子
    歯朶原諭子
    High Shock プロジェクトチーム代表 審査委員長 ヘアメイクアップアーティスト

    このコンテストは8人の審査員がそれぞれの視点で順位づけをするので、総合的な結果が出た際、正直驚くことが多いです。 ただ、審査員それぞれの総評を読むと納得させられました。
    技術、デザイン、色彩、コンセプト、構成など、全てにおいて優れている方が上位になりますので、主催する側ではありますがこのフォトコンテストにおいてグランプリを獲る難しさを感じました。
    私は審査期間中、何度も点数を変えました。かなり迷った結果、真似できない作品に重きを置くことにしました。作品制作にかなり時間をかけたであろう作品や、思いもつかないデザインなど。自分自身の課題でもあるところを重点的に審査を致しました。
    クリエイターの皆様、今年も素晴らしい作品をありがとうございました。本当にお疲れ様でした。